昭和なつかし奇譚クラブ分譲写真 - Japanese Bondage Photos presented by "The KITAN CLUB" in 1951-'75

 昭和のよき時代、奇譚クラブという雑誌がありました。記事に使う目的で撮影した緊縛写真を分譲してくれました。今では滅多にお目にかかれない貴重な品なのですよ。そのオリジナルの緊縛写真のみをアップいたします。 皆様の秘蔵品もよろしければいかがでしょうか・・・。

 偶々手元に置くことになりました約2,000枚に及ぶ、50年代から75年の奇譚クラブの分譲写真を掲載します。なお、P.201 からは奇譚クラブ以外の媒体で販売された写真もご覧いただきます。

204) 「連縛の女」 金井行雄

 皆様、ずいぶんのご無沙汰で申し訳ございません。だんだん目が単純反復作業に耐えられなくなりまして、目先をチョロチョロ変えるばかりで一向にまとまった仕事になりません。といって、未掲載のコレクションは大物ばかりで相当の覚悟が要ります。覚悟がないのにやろうとするから中途半端になるんですね。またまた同じ轍を踏みそうです。  
 引っ張り出しましたのは、多分間違いなく金井行雄氏の作と思われる「連縛の女」80枚の大作です。B4ぐらいのファイル穴を空けた茶色の厚紙に張り付けてあります。写真の状態は非常に良いものです。実は私、同じ写真集を3セット持っておりますが、それぞれ装丁(というほどでなく保管の方法ですね)が違っております。完全に近いものをメインにお目にかけます。

204-0)表紙です。「連縛の女 1928-8204 連獏の女 表紙C 001-9」と鉛筆書きしてあります。素直に読めば、作者が昭和28年8月9日に20〜30部手作りして配布したもの、と読めるんですが、よくわかりません。サイズはB4です。







204-000) 最初の1枚はタテ×ヨコが237×285mm。四つ切の縁をカットしたような中厚手無光沢の印画です。わずかな黄ばみがありますが、オリジナルプリントらしく、しっかり定着して完全に水洗したものと思われま退色ムラもありません。肌色が少し飛んでいるように見えますが、柔らかな肌に縄目と土くれが痛々しいです。カラーのオリジナルと白黒修整でお目にかけます。オリジナルが美しいので、修整の必要を認めません。台紙の裏に15 28-7-26 と鉛筆書きされています。
204 連縛の女000C dataCb204 連縛の女000M dataMc


204-001,002) サイズは124×155mm キャビネと大キャビネの間の大きさで、印画紙の種類は前と同じものです。
 
201-001C 連縛の女001Cb201-001 連縛の女001Mc

201-002C 連縛の女002Cb201-002 連縛の女002Mc














203) 団鬼六プロダクション ブロマイド

203 団鬼六プロ 00b 002c 昨年、コロナの脅威がようやく薄れたころ、203 団鬼六プロ 00a 001d知り合いの古書店さんから出物があったとのことで、出張の機会が少なかったので、少しキープしていただいて拝見しに参りました。サイズはキャビネ版で「団鬼六プロダクション 特焼ブロマイド」という一回り小さな紙が10枚ばかり、同じ図柄のキャビネ(122×166) 版分譲写真が8枚。そして6×6ネガのプルーフと思われる122mm角の正方形に近い写真が200枚ばかり入っておりました。
 「同じ写真がたくさん入っているじゃない」と言って、少しおまけしていただいて購入いたしました。その8枚は左のような図柄でした。なかなか美しいモデルさんでしょう。ライティングも思い切ってバックライトを利かせて、フロントトップからトレパー越しにもう1灯落として撮っています。
 そして、プルーフですが、これは、分譲写真をプリント発注するときの索引として使われたのかなと思っております。ネガキャリアの縁が58mm角ぐらいにフィルム画面より大きくなっており、その分が黒ぶちにプリントされています。つまり、中心から画像・黒縁・白縁の順になっており、画像部分にはネガが持っている全情報が含まれているんです。
 35mmフィルムではカルチエブレッソンなんかがよく使ったものなんですが、6×6では珍しいものです。6×6ですと、フィルム画像よりネガキャリアの穴を大きくしてしまうと、挟む部分が少なくなってネガが不安定になってしまうんです。引き伸ばし機にフォコマートCぐらいを使えばコンデンサーレンズで片面ガラスの形になり安定するんでしょうが、当時100万円近い値段の引き伸ばし機をこんなところで使いますかね? 第一ネガキャリアの穴の精度が悪く縁が変に曲がってしまっています。多分フジBあたりのネガキャリアを加工したんだと思います。プリントのほうはピント・階調ともに美しく、ここらは奇クとは技術がダンチで違います。
 ということで、以下にこの珍しい写真を掲載してまいります。


 令和7年(2025年) あけましておめでとうございます。旧年中は更新が進まず心苦しく存じております。本年も相変わりませずよろしくお願いいたします。
 とりあえず、この頁の11枚組を完成して新年のお祝いとさせていただきます。




203-01 a~k)鬼六プロ 第1組 11枚
 122mm角の印画紙裏に「1」と鉛筆書きしてある写真が11枚ありました。これについて、撮影年代や分譲広告、モデル名やカメラマン名などの資料を持っておりませんので、唯々写真を掲載してまいります。もし、関係する情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらコメントくだされば大変助かります。
01 a)                                                    01 b)
203 団鬼六プロ 01a 001c203 団鬼六プロ 01b 002c
01 c)                                                     01 d)
203 団鬼六プロ 01c 003c203 団鬼六プロ 01d 004c
01 e)                                                    01 f)
203 団鬼六プロ 01e 005c203 団鬼六プロ 01f 006c
01 g)                                                    01 h)
203 団鬼六プロ 01g 007c203 団鬼六プロ 01h 008c
01 i)                                                    01 j)
203 団鬼六プロ 01i 009c203 団鬼六プロ 01j 010c
01 k)
203 団鬼六プロ 01k 011c 第1組は、この 11枚でおしまいです。これが25組まで続くんです。1組10数枚から数枚しかない組。第12組なんかは1枚も見つかっていません。組名が書いてない写真も10枚ばかりあります。ということで、全部で200枚強あると思います。
 さて、この 01k) ですが、これだけはキャビネ印画紙のままで、上部が真っ白に空いています。そこに黒枠を残した正方形の写真がプリントされているのです。カットし忘れなんでしょうか? また、奥の襖はレフ板の代わりに斜めに置かれたのでしょうか? 障子バックで、オシッコさせるためなのか桶が置いてあります。01fやg と同じモデルさんなのでしょうか?


203-02 a~k)鬼六プロ 第2組 11枚
 第2組も11枚あります。6×6ならブローニー一本で12枚なのにどうして中途半端な数なのか分かりません。この組の撮影場所は高級ラブホテルの一室らしき場所と農家の納屋みたいなところです。最近ピントアップは粒状を荒らすことなく簡単にできるようになりましたので極力控え、スキャナーで、出来るだけ多くの階調を取り込み、トーンを整えスポッティングした状態でお目にかけます。

02 a)                                                    02 b)
203 団鬼六プロ 02a 001c203 団鬼六プロ 02b 002c
02 c)                                                    02 d) ここから2025の更新分です
203 団鬼六プロ 02c 003c 203 団鬼六プロ 02d 004d
02 e)                                                    02 f) 
203 団鬼六プロ 02e 005d 203 団鬼六プロ 02f 006d
02 g)                                                    02 h) 
203 団鬼六プロ 02g 007d203 団鬼六プロ 02h 008d
02 i)                                                    02 j) 
203 団鬼六プロ 02i 009d 203 団鬼六プロ 02j 010d
02 k) 
203 団鬼六プロ 02k 011d

 最後のコマ jとkは共に左下にフィルムが光線引きしたような跡が見えます。これが素人の写真でしたらブローニー最後の11,12コマを送ってフィルムを取り出すとき光線引きもありうるのです(ブローニーフィルムは撮影後に送り操作を繰り返してから取り出しますので、最終コマがフィルムの外周になります。35mmのような巻き戻し操作はありません)。
けれども、プロの写真で1シーン1カットというのは考えにくい。
 照明こそカメラ右上からの一発ですが、筵の状態やモデルの位置が全く違います。j,k が連続したコマで、数コマ撮った最後のコマjと次のポーズの最初のコマkが1本のフィルムの11,12枚目であった可能性は無いではないのですが・・・。引き伸ばし機の電球の光軸が狂っていたというのも、何でこの2枚だけが・・・? という疑問が生じます。ムラが段階的でないので、印画紙が現像液から浮き上がったというのでもなさそうです。

 沢山のコメントをいただき、大変参考になりました。本年もボチボチやらせていただきます。
 



202) 新年のごあいさつ F組10,13,16

 2024年 新年あけましておめでとうございます。
 と、同時に元日地震に遭われた皆様に、まずお見舞い申し上げます。といって、現時点で被害が確定されているわけではございません。
 年末に終えるつもりのスキャンが本日になり、12枚ほど終えたところで16時過ぎに揺れを感じました。阪神淡路の時のようなガタガタはなく、東北の時以上に長周期の揺れでした。最初から横揺れだったように思います。震源地は大阪から見て南北の方向で相当遠方から広がった大地震と思い、震源地も深いのではないかと思いましたが、テレビを見ますと意外にも浅かったようで、それだけに現地の皆さんは直下型の激しい揺れに見舞われたのではないかと、お察しいたします。
 被害状況は未だ不明の状態ですが医療関係者が手薄の状態で、お怪我なさった皆様のご不自由、正月返上で医療や福祉、水道や電気ガスの総点検・修復に当たっれおられる皆様のご苦労をお察し申し上げます。
 私、輪島市へは何度か参りました。日本海にそそぐ川があり、東側に観光客用の駐車場が多くあり、そこの朝市から西へ歩くと川の両岸に輪島塗の工房などが多くありました。今その街で火災が起こっている様子で、気になって仕方ありません。どうぞ皆様ご無事でと祈るばかりでございます。

 さて、2024年の幕開けに、奇譚クラブ1955年に発表されたキャビネ判分譲写真をご紹介いたします。発禁が明けて、白表紙と言われる復刊第一号の55年10月号で発表されたキャビネ版の分譲写真です。第一期黄金時代を築いた奇譚クラブのモデルさんが高画質で総出演という、誠に新年にふさわしい好企画と言えるでしょう。と、私も奇ク分譲写真の惹句みたいなことを申しましてご覧いただきます。



202-01a~c) F10 股間しばり3態(須川令子)キャビネ版3枚組
 奇クへの初出は1955年10月号 P.168 です。この号は奇クが第一次黄金時代の55年5月号で発禁処分となり、5か月ぶりに白表紙で復刊を遂げた号です。多分このブランクの間に撮影されたものでしょう、発禁前の分譲品目録には見当たりません。タイトルは、
〇須川令子嬢 股間しばり三態 キャビネ版三枚一組 三百円
「新しいモデル令子嬢をして正面はかり股間しばりを敢行して、その中から優美な姿態三態を選んだ股間しばりマニアに推す快心作。」とのことです。
 F10 という略号が付いたのは56年12月号の付録小冊子の分譲品目録で、「正面ばかりの股間しばりを敢行した時の優秀なる姿態ばかりを取り揃えてマニア諸氏に問う。」とあります。


202-01A 須川令子 股間しばり3態 001c202-01B 須川令子 股間しばり3態 002c202-01C 須川令子 股間しばり3態 003c


202-02a~c) F16 新版股間しばり (萩千恵子嬢)キャビネ版3枚組
〇 萩千恵子嬢 新版股間しばり キャビネ版三枚一組 三百円 1955年10月号
「従来分譲の腰巻しばりと異って、特に千恵子嬢の註文によって繩をかけた日本趣味豊かな萩嬢の特色を発揮し、腰巻に関心を持つ人並に緊縛マニア向として選んだ作品。」
 それでは旧版ってあるのかと申しますと、1954年11月号発表のキャビネ3枚組で「萩千恵子嬢股間縛り三態」というのがあり、これは全く別作品のようです。略号を付けて置かねばならない理由ですね。注文間違いが多かったためと思われます。
 それにしても第一期黄金時代にはモデルの質も良かったんですね。それは次の組に回して、まずはこの組をお目にかけます。


202-02A 萩千恵子 新版股間しばり 001c202-02B 萩千恵子 新版股間しばり 002c

202-02C 萩千恵子 新版股間しばり 003c


202-03a~f) F13 悦虐モデル縛り六人集 キャビネ版6枚組 五百円
 1955年10月号の解説は「六人の悦虐モデルの代表的なポーズを集めて、これこそマニア待望の多彩な縛りフオト集としておすすめ出来る作品。足吊りポーズ(杉芙美嬢)監禁された裸女(伊吹真紅子嬢)白昼下の裸しばり(村田那美子嬢)メンスバンドの縛り(川辺砂登子嬢)あられもなき悦虐ポーズ(萩千恵子嬢)虐待される女(坂口利子嬢)」
 珍しい、オムニバス形式の組です。これもF13と名付けられたのは56年12月号です。
 なお、これらのプリントは異常といってよいほど焼きが黒く上がっておりました。スキャンで修整し階調も整えましたが、当時の黒白印画紙の性能を発揮した画ではございません。夏の手仕事で、バットの現像液が高温になっていたのではと思っております。全体に暗いので目立ちませんが、現像ムラも出ているようです。ひょっとすると写真屋さんがプリントできない事情(ケエサツから協力しないように言われたとか)があって、自分たちの設備でプリントせざるを得なくなり、それでキャビネサイズでの発売が多くなったのではと勝手な想像をしております。

(F13a) 足吊りポーズ(杉芙美譲)  (F13b) 監禁された裸女(伊吹真佐子嬢)