お盆を迎え、お約束通り花坂嬢の大キャビネ版のプリントをお目にかけます。
本当はもう少し早くと思っておりましたが、寄る年波で、ディスプレイの前に座ると居眠りするようになり、仕事が捗りません。それとこの間に、10枚の新資料を手に入れまして、総数30枚となってしまいました。現状20枚しか用意できておりませんが、まずそちらからご覧いただきます。
印画紙は薄手光沢。少しセピア変色しており、所々フェロの気泡痕がありますので、間違いなくオリジナルのプリントです。
奇クが大中判写真(今の2L判)を分譲したのは、1956年12月のG組から64年10月の(さつり)まで。キャビネ版は53〜65年ですので、両者並行して分譲されていたことになります。戦後10年経って両規格とも使われていたようですが、多分アメリカの規格が(5×7吋≒130×180mm)となっていたためと思われます。朝鮮戦争前後の日本の産業はアメリカ市場や軍の需要により復興を遂げたので、両規格が併存し、物資が少ない時代でしたので、両者振り分けたものと思われます。
なお、ここ数年、在るはずのない左近麻里子や前田真知子の2L写真などがネットで出回っておりますが、コピー品です。しかし、スキャンした画像をデジタルプリンターで印刷したようには見えません。
70年代後半にプラスチックコートされた印画紙が出る前のバライタ印画紙のように見えますので、そうとう古いもの、すなわちもっと以前に光学的にコピーされたものと見えます。コピーらしきピントの甘さと階調の雑さがあるのですが、こちらにもフェロタイプ仕上げ時の気泡痕がついているのです。
フェロタイプって知ってます? フェラじゃないですよ、フェロ。70年代までの印画紙は紙の上に硫酸バリウムって言いますから、まあ胃のレントゲンの時に飲む白い奴の仲間ですね。ああいった白いものを塗った上に、臭化銀や一部塩化銀(ブロマイド・クロロブロマイド)のゼラチン乳剤を塗ってあったんです。バライタ紙って言います。それを光沢仕上げするために、鉄板(フェロ)をクロムメッキした薄板に張り付けて電熱で熱したんです。そうするとピカッと光るきれいな光沢仕上げが出来るんですが、これが難しくてね・・・。
失敗しても水で濡らして、もう一度くらい出来るのですが、一発で決めないときれいな色調の印画が出来ないんです。特にブルーブラックが売り物の三菱の月光だとか、さくらの吉野などは確実に茶色くなります。富士ブロやオリエンタル・シーガルなどは温黒調で割に鈍感だったですが、それでも何かボテッとした感じになったのを覚えています。印画の傷となるのは気泡とムラです。また、その後スポッティング等をしますとその部分の質感が変化してしまいます。まあ、泣かされました。人にあげる写真などは、私は半光沢や微粒面を使っていました。
1980年頃でしたっけ、プラスティックでコートされた印画紙が出たときは助かったと思いましたが、頑迷な写真家さんからは、「潤いがない」とか「無機的である」など散々でした。もう銀塩モノクロフィルムすらなくなった時代に、さあ、バライタ紙って売られているんでしょうかね?
閑話休題。多分この出品者にはコピー品という認識は無かったのかも知れませんね。数年前に私のサイトの画像をデジタル印刷して出品した人に比べると罪は軽いのかな?
もっとも一番罪が重いのは昔の品を公開している私自身って言うことになりますが・・・。
173-01) (はな1-01)
(はな1)は1957年11月誌上、大中判10枚組800円で「花坂道子嬢全裸緊縛集」として発売されました。解説は「可憐な容貌と優美な姿態で好評のモデル花坂道子嬢を特に煩して全裸の緊縛を敢行しマニアの皆様の熱烈な要望に応えました。今まで一度も衣服を脱いだことのない花坂嬢の姿態を印画紙焼付の鮮明な写真にてごらん下さい。」
多分この01〜10だと思います。花坂嬢の大中判写真は全部で25枚。全裸で股縄がかかっていないものを選ぶとちょうど10枚でした。


173-02) (はな1-02)


173-03) (はな1-03)


173-04) (はな1-04)


173-05) (はな1-05)


173-06) (はな1-06)


173-07) (はな1-07)


173-08) (はな1-08)


173-09) (はな1-09)


173-10) (はな1-10)


173-11) (はな2-01)
続いて同時発売の(はな2)10枚組をご覧いただきます。
組名は「花坂道子嬢股間縛り集」解説は「数々の傑作を過去に於て作成した写真部が、ここに美貌のモデル花坂道子嬢の協力を得てマニア垂誕の強烈な縛り写真の撮影に成功し、ここにその一部を発表することになりました。是非コレクションの一端へお加え下さい。」とのことです。
これも、当時の手持ち20葉の中からパンティーを着けたものを含めて股間縛りをセレクトすると10枚になったものです。


173-12) (はな2-02)


173-13) (はな2-03)


173-14) (はな2-04)


173-15) (はな2-05)


173-16) (はな2-06)


173-17) (はな2-07)


173-18) (はな2-08)


173-19) (はな2-09)


173-20) (はな2-10)


173-21) (G-09)
ここからが今回入手した分で、花坂道子嬢だけで10枚あります。写真は"Design"と書かれた、B5サイズの青色の厚紙表紙のノートにきちんと収められていました。各ページの四隅に切り込みを入れて挟み込んであったのです。しかし欠落ページも多く、花坂嬢の部分だけで16頁が切り取られています。したがって元々26枚あった可能性もあるのです。
各写真はセピア変色しているものの保管状態は良好です。上記20枚より昔のプリントらしく、銀塩がマイグレーションを起こし、暗部が潰れているものもあります。
早速お目にかけます。まず1956年12月号付録でアナウンスされた、G組の09番。「優すがた」。解説は「自慢のロング・ヘアーをあらわな胸に垂らして、縛られた縄目にうつむき加減の羞らいを見せる道子嬢、太股から脛、指先と大胆に前に投げ出して、今までにないエロチックなポーズでサド・フォトマニアの方々に開陳する優すがた花坂道子嬢。」
なお、G組は01〜10まで大キャビネ各1枚ずつ10枚。このデザインブックには6枚が入っています。


173-22) (はな4-01)
1953年3月号に(はな3)と(はな4)がそれぞれ2枚組で発売されました。これは(はな4)のうちの1枚で、19や20と同時撮影分ではないかと思います。
組名「股間縛り」解説「首縄に胸から二の腕縛り、胸縛り股間縛りとロープがからむ。」とシンプルです。


173-23) (はな3-01)
組名「ヌード縛り」 解説「芳しくも麗しき惚々するヌード」


173-24) (はな3-02)


173-25) (はな1-02)
ここから6枚は、(はな1)と(はな2)。20までに掲載したものとダブっております。ただプリント時期が古く、コントラスト等良いのですが、経年変化もそれなりに起こしております。


173-26) (はな1-01)


173-27) (はな1-08)


173-28) (はな1-09)


173-29) (はな2-05)


173-30) (はな2-06)


以上で花坂道子嬢の大キャビネサイズの写真を終えます。
本当はもう少し早くと思っておりましたが、寄る年波で、ディスプレイの前に座ると居眠りするようになり、仕事が捗りません。それとこの間に、10枚の新資料を手に入れまして、総数30枚となってしまいました。現状20枚しか用意できておりませんが、まずそちらからご覧いただきます。
印画紙は薄手光沢。少しセピア変色しており、所々フェロの気泡痕がありますので、間違いなくオリジナルのプリントです。
奇クが大中判写真(今の2L判)を分譲したのは、1956年12月のG組から64年10月の(さつり)まで。キャビネ版は53〜65年ですので、両者並行して分譲されていたことになります。戦後10年経って両規格とも使われていたようですが、多分アメリカの規格が(5×7吋≒130×180mm)となっていたためと思われます。朝鮮戦争前後の日本の産業はアメリカ市場や軍の需要により復興を遂げたので、両規格が併存し、物資が少ない時代でしたので、両者振り分けたものと思われます。
なお、ここ数年、在るはずのない左近麻里子や前田真知子の2L写真などがネットで出回っておりますが、コピー品です。しかし、スキャンした画像をデジタルプリンターで印刷したようには見えません。
70年代後半にプラスチックコートされた印画紙が出る前のバライタ印画紙のように見えますので、そうとう古いもの、すなわちもっと以前に光学的にコピーされたものと見えます。コピーらしきピントの甘さと階調の雑さがあるのですが、こちらにもフェロタイプ仕上げ時の気泡痕がついているのです。
フェロタイプって知ってます? フェラじゃないですよ、フェロ。70年代までの印画紙は紙の上に硫酸バリウムって言いますから、まあ胃のレントゲンの時に飲む白い奴の仲間ですね。ああいった白いものを塗った上に、臭化銀や一部塩化銀(ブロマイド・クロロブロマイド)のゼラチン乳剤を塗ってあったんです。バライタ紙って言います。それを光沢仕上げするために、鉄板(フェロ)をクロムメッキした薄板に張り付けて電熱で熱したんです。そうするとピカッと光るきれいな光沢仕上げが出来るんですが、これが難しくてね・・・。
失敗しても水で濡らして、もう一度くらい出来るのですが、一発で決めないときれいな色調の印画が出来ないんです。特にブルーブラックが売り物の三菱の月光だとか、さくらの吉野などは確実に茶色くなります。富士ブロやオリエンタル・シーガルなどは温黒調で割に鈍感だったですが、それでも何かボテッとした感じになったのを覚えています。印画の傷となるのは気泡とムラです。また、その後スポッティング等をしますとその部分の質感が変化してしまいます。まあ、泣かされました。人にあげる写真などは、私は半光沢や微粒面を使っていました。
1980年頃でしたっけ、プラスティックでコートされた印画紙が出たときは助かったと思いましたが、頑迷な写真家さんからは、「潤いがない」とか「無機的である」など散々でした。もう銀塩モノクロフィルムすらなくなった時代に、さあ、バライタ紙って売られているんでしょうかね?
閑話休題。多分この出品者にはコピー品という認識は無かったのかも知れませんね。数年前に私のサイトの画像をデジタル印刷して出品した人に比べると罪は軽いのかな?
もっとも一番罪が重いのは昔の品を公開している私自身って言うことになりますが・・・。
173-01) (はな1-01)
(はな1)は1957年11月誌上、大中判10枚組800円で「花坂道子嬢全裸緊縛集」として発売されました。解説は「可憐な容貌と優美な姿態で好評のモデル花坂道子嬢を特に煩して全裸の緊縛を敢行しマニアの皆様の熱烈な要望に応えました。今まで一度も衣服を脱いだことのない花坂嬢の姿態を印画紙焼付の鮮明な写真にてごらん下さい。」
多分この01〜10だと思います。花坂嬢の大中判写真は全部で25枚。全裸で股縄がかかっていないものを選ぶとちょうど10枚でした。


173-02) (はな1-02)


173-03) (はな1-03)


173-04) (はな1-04)


173-05) (はな1-05)


173-06) (はな1-06)


173-07) (はな1-07)


173-08) (はな1-08)


173-09) (はな1-09)


173-10) (はな1-10)


173-11) (はな2-01)
続いて同時発売の(はな2)10枚組をご覧いただきます。
組名は「花坂道子嬢股間縛り集」解説は「数々の傑作を過去に於て作成した写真部が、ここに美貌のモデル花坂道子嬢の協力を得てマニア垂誕の強烈な縛り写真の撮影に成功し、ここにその一部を発表することになりました。是非コレクションの一端へお加え下さい。」とのことです。
これも、当時の手持ち20葉の中からパンティーを着けたものを含めて股間縛りをセレクトすると10枚になったものです。


173-12) (はな2-02)


173-13) (はな2-03)


173-14) (はな2-04)


173-15) (はな2-05)


173-16) (はな2-06)


173-17) (はな2-07)


173-18) (はな2-08)


173-19) (はな2-09)


173-20) (はな2-10)


173-21) (G-09)
ここからが今回入手した分で、花坂道子嬢だけで10枚あります。写真は"Design"と書かれた、B5サイズの青色の厚紙表紙のノートにきちんと収められていました。各ページの四隅に切り込みを入れて挟み込んであったのです。しかし欠落ページも多く、花坂嬢の部分だけで16頁が切り取られています。したがって元々26枚あった可能性もあるのです。
各写真はセピア変色しているものの保管状態は良好です。上記20枚より昔のプリントらしく、銀塩がマイグレーションを起こし、暗部が潰れているものもあります。
早速お目にかけます。まず1956年12月号付録でアナウンスされた、G組の09番。「優すがた」。解説は「自慢のロング・ヘアーをあらわな胸に垂らして、縛られた縄目にうつむき加減の羞らいを見せる道子嬢、太股から脛、指先と大胆に前に投げ出して、今までにないエロチックなポーズでサド・フォトマニアの方々に開陳する優すがた花坂道子嬢。」
なお、G組は01〜10まで大キャビネ各1枚ずつ10枚。このデザインブックには6枚が入っています。


173-22) (はな4-01)
1953年3月号に(はな3)と(はな4)がそれぞれ2枚組で発売されました。これは(はな4)のうちの1枚で、19や20と同時撮影分ではないかと思います。
組名「股間縛り」解説「首縄に胸から二の腕縛り、胸縛り股間縛りとロープがからむ。」とシンプルです。


173-23) (はな3-01)
組名「ヌード縛り」 解説「芳しくも麗しき惚々するヌード」


173-24) (はな3-02)


173-25) (はな1-02)
ここから6枚は、(はな1)と(はな2)。20までに掲載したものとダブっております。ただプリント時期が古く、コントラスト等良いのですが、経年変化もそれなりに起こしております。


173-26) (はな1-01)


173-27) (はな1-08)


173-28) (はな1-09)


173-29) (はな2-05)


173-30) (はな2-06)


以上で花坂道子嬢の大キャビネサイズの写真を終えます。