203 団鬼六プロ 00b 002c 昨年、コロナの脅威がようやく薄れたころ、203 団鬼六プロ 00a 001d知り合いの古書店さんから出物があったとのことで、出張の機会が少なかったので、少しキープしていただいて拝見しに参りました。サイズはキャビネ版で「団鬼六プロダクション 特焼ブロマイド」という一回り小さな紙が10枚ばかり、同じ図柄のキャビネ(122×166) 版分譲写真が8枚。そして6×6ネガのプルーフと思われる122mm角の正方形に近い写真が200枚ばかり入っておりました。
 「同じ写真がたくさん入っているじゃない」と言って、少しおまけしていただいて購入いたしました。その8枚は左のような図柄でした。なかなか美しいモデルさんでしょう。ライティングも思い切ってバックライトを利かせて、フロントトップからトレパー越しにもう1灯落として撮っています。
 そして、プルーフですが、これは、分譲写真をプリント発注するときの索引として使われたのかなと思っております。ネガキャリアの縁が58mm角ぐらいにフィルム画面より大きくなっており、その分が黒ぶちにプリントされています。つまり、中心から画像・黒縁・白縁の順になっており、画像部分にはネガが持っている全情報が含まれているんです。
 35mmフィルムではカルチエブレッソンなんかがよく使ったものなんですが、6×6では珍しいものです。6×6ですと、フィルム画像よりネガキャリアの穴を大きくしてしまうと、挟む部分が少なくなってネガが不安定になってしまうんです。引き伸ばし機にフォコマートCぐらいを使えばコンデンサーレンズで片面ガラスの形になり安定するんでしょうが、当時100万円近い値段の引き伸ばし機をこんなところで使いますかね? 第一ネガキャリアの穴の精度が悪く縁が変に曲がってしまっています。多分フジBあたりのネガキャリアを加工したんだと思います。プリントのほうはピント・階調ともに美しく、ここらは奇クとは技術がダンチで違います。
 ということで、以下にこの珍しい写真を掲載してまいります。


 令和7年(2025年) あけましておめでとうございます。旧年中は更新が進まず心苦しく存じております。本年も相変わりませずよろしくお願いいたします。
 とりあえず、この頁の11枚組を完成して新年のお祝いとさせていただきます。




203-01 a~k)鬼六プロ 第1組 11枚
 122mm角の印画紙裏に「1」と鉛筆書きしてある写真が11枚ありました。これについて、撮影年代や分譲広告、モデル名やカメラマン名などの資料を持っておりませんので、唯々写真を掲載してまいります。もし、関係する情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらコメントくだされば大変助かります。
01 a)                                                    01 b)
203 団鬼六プロ 01a 001c203 団鬼六プロ 01b 002c
01 c)                                                     01 d)
203 団鬼六プロ 01c 003c203 団鬼六プロ 01d 004c
01 e)                                                    01 f)
203 団鬼六プロ 01e 005c203 団鬼六プロ 01f 006c
01 g)                                                    01 h)
203 団鬼六プロ 01g 007c203 団鬼六プロ 01h 008c
01 i)                                                    01 j)
203 団鬼六プロ 01i 009c203 団鬼六プロ 01j 010c
01 k)
203 団鬼六プロ 01k 011c 第1組は、この 11枚でおしまいです。これが25組まで続くんです。1組10数枚から数枚しかない組。第12組なんかは1枚も見つかっていません。組名が書いてない写真も10枚ばかりあります。ということで、全部で200枚強あると思います。
 さて、この 01k) ですが、これだけはキャビネ印画紙のままで、上部が真っ白に空いています。そこに黒枠を残した正方形の写真がプリントされているのです。カットし忘れなんでしょうか? また、奥の襖はレフ板の代わりに斜めに置かれたのでしょうか? 障子バックで、オシッコさせるためなのか桶が置いてあります。01fやg と同じモデルさんなのでしょうか?


203-02 a~k)鬼六プロ 第2組 11枚
 第2組も11枚あります。6×6ならブローニー一本で12枚なのにどうして中途半端な数なのか分かりません。この組の撮影場所は高級ラブホテルの一室らしき場所と農家の納屋みたいなところです。最近ピントアップは粒状を荒らすことなく簡単にできるようになりましたので極力控え、スキャナーで、出来るだけ多くの階調を取り込み、トーンを整えスポッティングした状態でお目にかけます。

02 a)                                                    02 b)
203 団鬼六プロ 02a 001c203 団鬼六プロ 02b 002c
02 c)                                                    02 d) ここから2025の更新分です
203 団鬼六プロ 02c 003c 203 団鬼六プロ 02d 004d
02 e)                                                    02 f) 
203 団鬼六プロ 02e 005d 203 団鬼六プロ 02f 006d
02 g)                                                    02 h) 
203 団鬼六プロ 02g 007d203 団鬼六プロ 02h 008d
02 i)                                                    02 j) 
203 団鬼六プロ 02i 009d 203 団鬼六プロ 02j 010d
02 k) 
203 団鬼六プロ 02k 011d

 最後のコマ jとkは共に左下にフィルムが光線引きしたような跡が見えます。これが素人の写真でしたらブローニー最後の11,12コマを送ってフィルムを取り出すとき光線引きもありうるのです(ブローニーフィルムは撮影後に送り操作を繰り返してから取り出しますので、最終コマがフィルムの外周になります。35mmのような巻き戻し操作はありません)。
けれども、プロの写真で1シーン1カットというのは考えにくい。
 照明こそカメラ右上からの一発ですが、筵の状態やモデルの位置が全く違います。j,k が連続したコマで、数コマ撮った最後のコマjと次のポーズの最初のコマkが1本のフィルムの11,12枚目であった可能性は無いではないのですが・・・。引き伸ばし機の電球の光軸が狂っていたというのも、何でこの2枚だけが・・・? という疑問が生じます。ムラが段階的でないので、印画紙が現像液から浮き上がったというのでもなさそうです。

 沢山のコメントをいただき、大変参考になりました。本年もボチボチやらせていただきます。